夢を叶える音楽教室の大友です。高校1年生のとき、初めてのアルバイトの給料で最初のギターを買いました。(学校はバイト禁止だったですが…) 高校から近いお茶の水へ。沢山のギターがあるけど、何が良いのか、違いが全然分からない。そもそも自分が本当にやりたい音楽もまだ見つかっていなかったんですよね。店員さんに勧められるまま買ったのが、Fender Japanのテレキャスター。すっごい嬉しくて、なぜか走って家に帰ったの覚えています。
あの頃から、テレキャスターには縁があるんです。もちろん、大人になってからは好きで買っていたのもあるんですが、多分今まで10本以上は勝って売ってしているんじゃないでしょうか。そしてどういうわけか、ストラトには縁が薄い。今まで2本くらいしか買ってないし、結局全然弾いていなかったり。持っているギターの音は別に嫌いじゃないですが、特に好きでもない。それがそうさせるのかも。たまに見かける魅力あるストラトは、それこそ200万円くらい出しても買えないビンテージ。いつか欲しいけど、庶民には高根の花です。200万出すならアコギ欲しいという気持ちもありますが。
ならばビンテージ作ってしまえ
ということで、DIY大好きな私は自分で改造することにしました。私はもともと何でも自分で作っちゃう。音楽教室の防音スタジオは今から16年前に、なんと自分で作りました。まだ若かった私は今もないけどさらにお金が無かった。とはいっても、もう大人なので一から作ることはしません。ズルして金で買います。(笑)
MJTのボディを購入
レリックギターパーツで有名なMJTのボディを直輸入しました。MJTのボディパーツはとくに有名で秀逸。本当にかっこよいですが、それだけでなく最高の木材を使っています。今回はSWAMP ASH(スワンプアッシュ)という、1960年代初頭まで本家Fenderが採用していた軽量のアッシュ材と同じ材を購入しました。私の好きなシースルーホワイト。メーカーでは何という名称でしたか。若い女性の生徒さんには「汚い」と言われました!(笑) しかし、これは男のロマンなのです。かっこいいのです。
ギターの素材は軽いとよく振動します。木の音がするのですが、弦の振動を邪魔してしまいサスティンが得られない。私はサスティン長いギターは求めておらず、木の楽器を弾きたいのでこれがタイプです。バリバリの現代的なロックであれば、やはりサスティンも必要なので別の木材が適しているようです。現にFenderも1960年中盤からは木材を変えています。
ギターの段ボールには、レリック加工した Mark Jenny氏のメッセージがついていました。なになに、、、丁寧に翻訳までしてくれているのですが、うう、少しよく分からない。聖書の抜粋でしょうか。きっと購入した私の幸せを願ってくれているのだと思います。すみません、勉強が足らずで…。しかしお気持ちは受け取りました。
誘電塗装を
「ヴィンテージギターが好きなくせに誘電塗装などけしからん!」と先輩方からは怒られそうですが、やっぱり仕事で使いづらいですよ。邪道と言われても、シングルピックアップなら誘電塗装は外せません。
ダイソーで100円の刷毛と、サウンドハウスで買った誘電塗料SONIC ( ソニック ) / SP-01 Water-Based Shielding Paintを用意しました。
ヌリヌリ、、ヌリヌリ。。。 なんか塗り辛い。あ、刷毛のカバーのビニールがついたままでした。。。
しっかり塗ることができました。
ネックのレリック加工
以前使っていたFender Japanの良いとされるEシリアルのストラトから、ネックを拝借。80年代のギターだったと思いますが、木材も状態も割とよいです。しまった、もともとの写真を撮り忘れました。。。
ビンテージなfenderのネックの特徴として、ウェザーチェックと飴色の塗装焼けがあげられます。
まずはウェザーチェックから付けます。(そもそもここで順序を間違えています。)ウェザーチェックの付け方は2種類「コールドスプレー」「カッター」を知っていました。ウェザーチェックは温度差などから気が伸縮した際に、塗装が追い付かなくてひび割れてできたものだと思います。なので、コールドスプレーが一番オリジナルに近い仕上がりになるはずです。しかし、これはラッカー塗装に限る話。フェンジャパの塗装は、あいにくラッカーではないのでコールドスプレーでは割れないんです。そこで後者のカッター。凄い邪道な感じがしますが、実際にやってみるとそれっぽく仕上がります。ビックリ。これも写真はないのです…。スミマセン。
割とうまくいったので、今度は飴色の塗装焼けを演出。このやり方は後で説明します。いざやってみると大失敗!! カッターで傷つけてから色変えると、色がカッターの傷から浸食して凄いおかしなしみになってしまいました。塗装焼けの後でクラックですね。うー、大失敗。
散々考えて、ネックの塗装を一度剥がすことにしました。スクレーパーが無いので、カッターの刃を取り出して、立ててこそぎ落とすように塗装をはがします。カーブで難しい部分はやすりと併用。かなり上手にできました。
スクレーパー(代わりのカッターの刃)で剥がした際、オリジナルのフェンジャパのデカールも一緒に気のカスと消えてしまいました。メルカリでFenderのデーカールを購入して、貼り付けます。初めての作業で結構難しいのですが、上手くできました。
デカールはいろいろなサイズや形状のが一式になっています。このまま一つだけ使って捨てるのはもったいない。
教室のエアコンには、Fender Custom shopになってもらいました。
ネックのラッカー塗装
折角塗装はいだのですから、思い切ってラッカー塗装にチャレンジします。ギターのラッカー塗装に使えるものを散々ネットで探した結果「ニッペ ラッカースプレーEXE」にしました。有毒性があるとのことで、あまり流通されておりません。通販であれば購入できます。有毒性と聞けば、少し怖くなりますね。屋外で人が来ないのを見計らって、何度も何度も薄く重ね塗りしました。それでもちょっとムラ出来ました…。難しい。
丁寧にやりましたが、なぜか気泡みたいなのが入ってしまいました。削ってコンパウンドを書けてつやつやに。ちょっとデカールの部分が白くなってますが、おそらく後の加工で分からなくなると踏んでそのまま進行しました。
続きはネックの飴色エイジド加工。Fenderは70年代に入ってもなぜかヘッドの表面だけラッカー塗装にしていました。ラッカー塗装は時間が経つと飴色のいい色に色づいてくれます。Fender社もこれを狙って行ったのかな。とにもかくにも、私のギターもそうしたいのです。どのようにこの飴色を作るのか、それは次回の投稿で。
歌が得意な音楽教室ですが、やっぱりギターも得意。(笑) ギターの購入からこんな改造まで、しっかりアドバイスできます。錦糸町でギターたくさん並んでいるお店があれば、それは夢を叶える音楽教室です。まるで楽器屋さんのような品ぞろえ。販売はしていませんので、一般の方は店の外からの見学をお願いいたします。フェンダーギブソンのビンテージから、幻のプレミアムギターまで沢山あります。