J-45のスモールバージョンといってよいモデルです。大きなお尻のJ-45と違い、座って演奏する際にもストレスがありません。ギブソンらしいズドンとした低音はありませんが、非常にバランスの良い、オールマイティなサウンドです。
65年まではプラスティックのブリッジでしたが、不評でこの年ではローズウッドのプレートを採用。ブリッジはハカランダです。
Gibsonは1964年まで、指板にもハカランダを標準採用していました。
65年になると、モノによってローズとハカランダが…。混在しているのでハカに当たれば大ラッキーという感じです。
ブリッジの話に戻りますが、不人気であったプラスティックのほうが本来のらしさがありました。不思議な倍音がします。人工的なコンサートホールのような…。私はそこに惹かれたですよね。
これはプラスティックのせいなのかと、気になって外してみました。このモデルはニカワによる接着ではなく、ボルトで止まっているので裏にスパナ入れると簡単に取れちゃうんです。
実はブリッジピンはプラスティックプレートに止まっているというより、ボディ内側にある木製プレートに止まっているのでした。
その為プラスティックブリッジは飾りみたいなもので、実際にはなくても機能します。
このギターはアメリカのオークションで買ったのですが、前の前の所有者が書き記した大量の詩集と一緒に送られてきました。きちんと確認していませんが、数百曲はあるのではないか。手書きからタイプライターのものまであるので、きっと本格的にやっていた方なんだと思います。
おや、待てよ。もしかして超有名人だったら凄いことだぞ。ジョンレノンやボブディランとかだったら、家なんて簡単に立つくらい価値があります。そう思って作者の名前を探したのですが、見つからなかったんです。残念。でももしかしたら詩を抜粋して検索かけたら見つかるかもしれませんよね。そのうちチャレンジしてみよう。
もう10年くらいたちますか。最初にこのギターを買ったのですが、後者のその不思議な倍音が欲しかったので、後で65年製を追加で買いました。しかも同じの2本。。。また別でご紹介します。